TAK's ブログ

お金の世界には正解がある!正しい情報を知っている者が勝ち、知らない者は負ける。ただそれだけ!

FPは「全体最適」のプロである!

FPに成り立てのころ、どうしてFPはこんなに多くの分野を勉強しなければいけないのだろうと思うことがあった。私は出版社あがりなので、当時は実務としてFP業務はやっていなかったのですが、今、実務家として思うことは、FPって「全体最適」のプロフェッショナルなんだよな、ということです。

よく案件相談をしていると、あまりお客様の情報が聞けていないケースがある。FPは「資産状況、家計状況(キャッシュフロー)、住宅ローン、保険、不動産情報」などだけでなく、価値観、将来の考えなど様々にヒアリングをするわけですが、「こんなところまで聞いていいのだろうか」とFP自身がヒアリングに懸念を持っていることがあるのです。

これでは、「FP」という職種のポジショニングをもっと再考したほうがよい。

もしかすると「FP=保険」と担当者自身が思ってしまっているのかもしれなくて、保険商品がいいかどうかはあまり気にしなくてもいい。これは住宅ローンも投資系商品も同様であると考えていて、私たちは確かに「保険」という商材を取り扱っているかもしれないが、それは家計全体から見て、例えば「リスクマネジメント(保険)」は最適化されているかどうかを判断することが重要なのですよね。

金融の他業界を見てみるとすべて「部分最適」です。銀行(住宅ローン)も、証券も、不動産もそう。税理士は税務の仕事をする人、会計士は会計、すべて部分最適のプロ。

で、ファイナンシャルプランナーってその名のとおり、よく分からないのですよね。何ができる人なのか。
なので、私が何がいいたいかというと、お客様自身に面談の初期段階で「ファイナンシャルプランナーという資格は何ができるのか」「どんなメリットを(お客様自身に)もたらしてくれるのか」「これまでの金融と何がちがうのか」という話をし、認知してもらうことではないか。

ここが非常に重要になる。「FPの能力認知」がしっかりお客様に伝わっていると、これは「お客様のあらゆる情報をお聞きすること」への合意形成ができていく。住宅ローンが疾病付きがそうでないかでプランは変わるし、今後の教育資金、老後資金の需要までの期間を応じて、資産(アセット)の配分のアドバイスをしていく。「こんなことまで聞くのね」と言われるくらい聞くのは、全体最適をするために必要なことであるわけです。

なので、FPはこんなに多くのジャンルを勉強する。これはコツコツコツコツ日々やっていくのですが、まず差し当たっては面談最初の5分。自己紹介を改善してみるとどうでしょう。

お客様はFPが何ができるのかを認知しているでしょうか。自己紹介で必要なことは、趣味とかそういう話ではない。会社としてお客様をお守りする態勢があるという会社への信頼、そしてFPの能力認知なのではないでしょうか。

以上です。